憧れと現実
1年ほど前、夫の転職で県をまたいでの引越しをしました。
結果的に、2人とも出身地に戻った形になりました。
もう引っ越す必要もなくなったし、いつまでも賃貸暮らしも不経済。
ということで、家探しを探し始めました。
家を買う、建てる人はみんなそうだと思いますが、何から始めていいやら。。。
憧れはどんどん膨らむけど、調べれば調べるほど、現実は厳しいことに気づくものです。
理想を挙げればきりがありませんが、大きく3つありました。
理想①今住んでいるところの周辺エリアで。
→子どもが幼稚園に行きだす頃だったので、せっかく慣れてきたエリアから離れたくなかった。
理想②月々のローンの返済額は、今の家賃に少し足したくらい。
→子どもがまだ小さく、私がすぐ復職する予定がなかったので、夫の収入のみで返していける予算で。
理想③南向き接道で、ある程度の広さがある。
→私の実家は郊外にあるので、南向きの間口の広い家、庭もあり、南向き以外の家の暮らしが想像できなかった(超保守的理由)。
実際、3回賃貸暮らしをしましたが、どれも南向きで、前のスペースが広く(前が駐車場、前が公園等)、日当たりのいい部屋を選んでいました。
他にも回遊できる間取りがいいなとか、塗り壁にしたいなとか、いろいろ夢が膨らんでいきましたが、
いろいろ話し合った結果、理想①の、住みたいエリアを最優先にすることに決めました。
が、
これが、後々、「こんなはずじゃなかった!」と何度も思うことになろうとは。
何はともあれ、先に土地を決めてから、どこで建てるか、工務店選びをすることになったのです。
これがまた大変だった。。よく頑張った。。
住みたい場所は見つかったけど
理想①今住んでいるところの周辺エリアで。
これを最優先すると決めた私たちは、住みたいエリアで家や土地を探し始めました。
予算もあるので、中古も視野に入れていましたが、
いろいろあって(※ここでは省略します。後日別記事で!)、
新築建売物件や土地を探すことに。
第1希望の土地は、申し込みのタッチの差で買い逃しました。
すでに2社、その土地で間取りの提案や見積もりをとってもらっており、その気になっていたのでとてもショックでした。
そんななか、「出会ってしまった」のが、今の土地です!
夫が、私の落胆ぶりを見て、いろんな視点で他の土地をいくつか探してきてくれました。
なんと、私の要望とは違う北向き。しかし、南側に変形地の空き地があり、日当たりは良さそう。
住みたいエリア、という条件には当てはまっていたので、もうここしかない!という気になり(笑)、
管理している不動産会社に連絡。
この時の私たちは相当焦っていました。(笑)
また先に買われてしまうのではないか!と思い、買い急いでしまいました。(反省)
建築条件つきの土地でしたが、工務店はじっくり選びたいと思い、
お金を払って条件を外してもらい、先に土地の仮契約をしました。
(※建築条件つきの土地から条件を外すのにかかった費用は別記事にて。)
こうして、なんとか理想①は叶いそう!
が、お値段がいいお値段でした。。。。。
ここならギリギリ買える!→建物で調整しよう!
理想②月々のローンの返済額は、今の家賃に少し足したくらい。
もとも探していたエリアは、駅から近くないにも関わらず、人気のエリアでした。
坪単価も思っていたよりも高く、理想の建物を乗せると予算を大幅にオーバーすることとなりました。
それぞれのHM、工務店の方は、年収に合わせて、組めるだけのローンの金額をオススメしてきます。
試算では返せる金額なのだから、借りられる限度額まで借りましょう!という感じ。
建てたい家が建てられるのならば、、、と、限度額まで借りかけましたが、
月々の返済額にしてみると、今の家賃の倍近くになっていました(汗)
家計がなりたたん!
私は、月々の返済額の上限を決め、そこから借りる金額を決めることにしました。
(月々の返済額と借りるローンの金額がわかる早見表などを活用しました。※後日別記事にて)
上限まで借りた方が、住宅ローン減税の控除枠いっぱい使えたり、いいこともありますが、
それは世帯それぞれなので、実際に試算してみるといいと思います。
ただし、いくら借りるかは自分たちで決めるとして、
借りられるめいっぱいの金額でローンの仮審査を通しておくのは重要かと思います。
結局、優先順位の高かった「立地」をとった私たちは、残された予算で「建物」を建てることに。
これが結構大変だったので、あまり参考にはならないかもしれませんが、
大変だったからこそ、「次家建てるならこうする!(絶対もうないけど)」という方法はお伝えできると思います!
(※「次家建てるならこうする!」は後日別記事にて。)
何はともあれ、土地は決まったので、あとは家を予算内で建てるのみに集中です。
細っ!!
その土地は、30坪ほどの土地です。
3人家族には広すぎず狭すぎずちょうどいいかなと思い、坪数に関しては特に問題ありませんでした。
もともと、建築条件つきの土地だったため、間取りのプランも載っていましたし、そのプランの金額も載っていたので、
プラン通りでいけば、諸経費や、水周りのオプションなどをつけても予算内で収まる算段でした。
提案プランの金額ではもちろん建たないのですが、後々、オプションと呼べる金額じゃなくなる日が来ます(汗
実際、今の所、8桁のオプション見積もりが来ています!!!(ムリ)(※オプションの見積もりは後日別記事にて)
提案プランは、過不足のないような、本当に必要最低限、それでいて、あったらいいなを少しいれてくれている、
とても魅力的なプランに作られているんですねー
最初の打ち合わせからはや5ヶ月が経って、今ようやく間取りが確定しましたが、
こんなにお金がかかるなら、最初のプランでもよかったのではないか、と真剣に考えてしまうくらい、
人間の欲望とは恐ろしいものですね・・・(※最初のプランと採用プラン比較の記事も後日にまとめます)
話が逸れましたが、広さ、価格は納得済み。
残された不安は、土地の形状でした。
めっちゃ細い!!!!
プラン図見たときからうすうす気づいていましたが、とっても長細い敷地なのです。
1つの土地を縦半分に分筆(土地を分ける)したうちの1つで、当初は土地の間口4.2mありませんでした。
建てられる建物の間口は、3.5mと言われ、2間(にけん)ないの!?という感じでした。
ではなぜ、そんな狭小間口なのに30坪もあるのかというと、そう、奥行きが長いからです。
奥行き24.2mです。
あと少しで25mプールやん!
そして、その土地が、冒頭の土地の画像です。
周りのお家と比べても、細すぎません??
割り箸みたいでしょ(笑)正確には、割り箸の片割れなのですが。
とにかく細い土地に、予算内で理想の家は立つのでしょうか???
不安しかない
理想③南向き接道で、ある程度の広さがある。
この理想は叶いませんでした。
北側接道、北側玄関です。
ある程度の広さについては、坪数からいうとクリアしているかもしれませんが、
何しろ細いので。
間口の狭い家で広さを体感できる場所はあるのか?
家事の回遊動線や、ちょっとしたお庭は実現できるのか?
日当たりは大丈夫なのか?
南北に長い事に加えて、両サイドの家とは30センチずつしか空いていません。
窓をつけても見えるのは壁だけ。
南北の窓からの光を期待するしかありません。
しかも、しかもです、私たちは買い急いでいた、ということは前述の通りです。
南側にぎりぎりまで総2階が建つことを考えていなかったのです!(←馬鹿)
南側の空き地からの日差しを期待していましたが、それも遠くない将来に家が建つかもしれない、、、
不安しかありません。
家事動線もへったくれもありません。
でも、不安しかない私を尻目に、夫は妙にポジティブなのでした。
妙にポジティブな夫→北側接道のメリット!
当初の理想とは真反対の、北側接道、陽当たりの悪い土地を購入した私たちですが、
夫はとてもポジティブでした。
北側接道にしかないメリットも多くあるからです。
北側に玄関を持ってくることで、南側に大きなスペースがとれます。
細い家なりに、間口いっぱいのリビングが可能になります。
また、リビングが通りに面していないことで、人目を気にせずにくつろげます。
しかも、購入時は南側は空き地、西側は平家でしたので、
「いいことしかない!ここは運命の土地だ!絶対にいい家になる!」
と、目を輝かせていました。
私も、
「この前の土地には縁がなかったのかも。この土地が私たちにとって縁のある土地なのかも・・」
と、なんとなく思えて来ました。
夫のポジティブさに感謝です(笑)
そして、1つずつ、不安をなくしていくにはどうしていったらいいか、
建設的に考えていこうと思うようになりました。
[結論]住みたい場所を選んだ→生活しやすいエリアを最優先にした
長くなりましたが、私たちは住みたい場所を最優先にして、
「残りの予算で最大限にいい家にしよう!」
ということにしました。
無限にある選択肢から選ぶよりも、限られた中でベスト、ベターを探していく方が性にもあっているので、
これから、その作業を二人で繰り返していきたいと思います。
でもやっぱり、家を建てようかなと思ったら、
まずは住みたい家のイメージ、予算、立地、全てを洗い出して、
建てたい工務店やHM探しからがオススメです。
ほとんどの場合、工務店やHMがその家にあった土地を探してくれます。
すでに土地がある方や、明確に住みたいエリアが決まっているなら、もちろん土地探しからでもいいと思います!
長くなりましたが、読んで下さりありがとうございました。
今後は、私たちが経験して得た教訓、知恵など、共有できるものをここに書いていきたいと思います。
割り箸みたいに細い土地!どうなるか楽しみです!
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